英語:翻訳という仕事

英語を使う仕事といえば、

何が思い浮かぶでしょうか。

いろいろありますが、

代表的なのは通訳や翻訳でしょうね。

今回は、翻訳という仕事について、

産業翻訳に絞って考えてみます。

 

 

 

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原文に忠実な翻訳

翻訳についてよく言われるのが、

「原典(原文)に忠実に訳す」ということです。

「原典(原文)に忠実に訳す」という表現は

少しむつかしいかもしれませんね。

言い換えれば、書かれてある原文を

一語一区間違いなく訳す、ということです。

ところが、原文を間違いなく訳す、というのは、

結構議論になるんです。

英語と日本語は文法的にも異なるし、

発想もまったく違いますから、

それをどのようにすれば間違いが

ないようにできるのか、大きな課題です。

例えば、

「当社は従業員に対して一切の差別をしません。」

という和文の場合、原典(原文)に忠実に訳すと、

 Our company never discriminate our employees in any and all respects.

という英文にすれば、文法的にも問題ない、

と言えます。しかしながら、この英文は

伝えたい内容は理解されても、

どこかしっくりきません。

理由は、和文と英文の発想が違うからです。

和文の「当社は~差別をしません。」とは、

「当社は差別をしない雇用者です。」という

ことですから、英語ではどちらかというと、

「~をする」、という場合、

「~をする者(人)」、という表現が好まれています。

例えば、「わたしは野球をしています。」は、

  I am a baseball player.

といえば、プロであろうがなかろうが、野球をする人、

という情報が問題なく理解されます。

もちろん、教科書にあるように、

I play baseball.

でもいいのですが、あくまでも発想として、

このように表現する、

ということを覚えておいてください。

そこで、

「当社は従業員に対して一切の差別をしません。」

をみると、

「当社は差別をしない雇用者」と表現すればいい、

ということが理解できます。

つまり、「当社は雇用者」

We are an employer

から始めればいい、ということです。

それでは、

「当社は従業員に対して一切の差別をしません。」

の「従業員に対して一切の差別をしない」を

どのように表現すればいいのでしょうか。

まず、「従業員に対して」は、

「当社は雇用者です」

としていますので、この時点で

従業員、つまり被雇用者が対象である

ということですから

省略します。それよりもむしろ、

「一切の差別をしない」をどのように

表現すればよいかを考えます。

「一切の差別をしない」とは、

「すべて平等に取り扱う」ということです。

言い換えれば、誰に対しても機会が

均等に与えられて、昇給や昇進に

繋がっていく、ということです。

日本的には、雇用機会均等と表現できるでしょうか。

要するに、誰に対しても平等にかつ公平に

与えられる権利ということです。

以上をまとめると、

「当社は従業員に対して一切の差別をしません。」は、

We are an equal-rights employer.

と表現します。

これで「当社は従業員に対して一切の差別をしません。」

という内容をすべて伝えることができます。

 

 

 

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原文の意味に忠実な翻訳

翻訳が英語力だけではできないのは、

以上のようなこともあるからです。

特にアメリカという国の特性を知らなければ、

仕事としての翻訳はできないかもしれません。

アメリカは特に、「差別」と戦ってきました。

人種差別、学歴差別、宗教差別、性差別、

性指向差別などです。日本では今でこそ

認知されましたが、職場での「ハラスメント」つまり

「嫌がらせ」というのは、さまざまな原因があります。

上記の例文での、「一切の差別をしない」とは、

学歴差別、性差別、人種差別、宗教差別、そして、

性指向差別などをしない、ということですが、

そのように「一切差別しない」と宣言しておかなければ、

企業として社会的責任が果たせない、と取られてしまう

こともあって、従業員が思うように集まらない可能性もあります。

また、法令順守の観点からも、必要不可欠な要素です。

英語として、

「当社は従業員に対して一切の差別をしません。」の訳は、

Our company never discriminate our employees in any and all respects.

で問題なく、〇になるでしょう。

翻訳としては、

Our company never discriminate our employees in any and all respects.

は間違いとは言えませんが、お金を貰える仕事ではない、

と認識されてしまうかもしれません。

原典(原文)に忠実であるよりも

原文の意味に忠実にすることも必要になります。

つまり、

「当社は従業員に対して一切の差別をしません。」は、

We are an equal-rights employer.

という英文で、原文の意味を忠実に訳しています。

これが翻訳という仕事です。

 

あなたが翻訳という仕事に関心があるなら、

ぜひ挑戦してみてください。

 

 

 

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